全東信の破産で入金が止まった方へ ─ まず確認すべきこと

ファクタリングと融資の違い|審査・費用・入金までの日数を比較

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ファクタリングと融資の違い|審査・費用・入金までの日数を比較

資金が必要になったとき、「融資を申し込むか、ファクタリングを使うか」で迷う場面があります。この2つは似た文脈で語られますが、法律上の性質からして別のものです。この記事では、売却と借入という根本的な違いを起点に、審査で見られる点・費用の考え方・入金までの日数・会計上の扱いまでを比較し、どちらが自社の状況に合うかを判断できるように整理します。

目次

いちばんの違いは「売却」か「借入」か

ファクタリングは、取引先に対する売掛金(売掛債権)をファクタリング会社に売却し、支払期日より前に現金化する取引です。法的には債権の譲渡であり、お金を借りているわけではありません。受け取る額と売掛金額との差額は「手数料」として扱われます。

一方で融資は、金融機関やビジネスローン会社からお金を借りる取引です。借りた元本は返済し、その対価として利息を支払います。貸付を業として行うには貸金業の登録が必要で、利率は利息制限法の範囲内に収まります。

この「売却か借入か」という違いが、審査・費用・会計処理といったすべての違いの出発点になります。

ファクタリングと融資の比較

項目ファクタリング融資(ビジネスローン・銀行融資)
取引の性質売掛債権の売却(債権譲渡)金銭の貸付(金銭消費貸借)
事業者の登録貸金業登録は不要(貸付ではないため)貸金業登録が必要(銀行等を除く)
主に見られる信用売掛先(取引先)の支払能力が中心申込企業自身の業況・返済能力が中心
費用の呼び方手数料(買取率との差額)利息・保証料・事務手数料など
費用の上限規制利息制限法の上限は直接適用されない利息制限法の上限内(元本10万円未満は年20%、10万円以上100万円未満は年18%、100万円以上は年15%)
入金までの目安即日〜数日とする会社が多い(審査結果・契約方式により異なる)数日〜数週間(金融機関・商品により異なる)
負債計上借入金としては計上されない借入金として負債に計上される
担保・保証人原則不要とする会社が多い商品により必要な場合がある
返済返済の概念はない(売掛金の入金を原資に精算)分割・一括で返済する

上記は一般的な整理です。条件は各社・各金融機関によって異なりますので、実際の適用条件は各社の公式サイトや見積書でご確認ください。

審査で見られるポイントの違い

融資の審査では、申込企業の決算内容、資金使途、返済原資、税金の納付状況、既存借入の返済履歴などが重視されます。赤字決算や税金の滞納があると、審査のハードルは上がりやすくなります。

ファクタリングの審査では、売掛先が支払期日に支払える見込みのある相手かどうかが中心になります。そのため、申込企業が赤字でも、売掛先の信用力と債権の実在性が確認できれば取引が成立するケースがあります。ただし「赤字なら通る」という単純な話ではなく、債権の内容や過去の入金実績も見られます。

審査基準は各社が独自に定めており、公表されていない部分もあります。同じ売掛金でも会社によって判断が分かれる点は、あらかじめ理解しておくとよいでしょう。

費用の考え方|手数料と金利は同じ土俵で比べられない

融資の利息は年率で示され、利息制限法の上限(元本10万円未満は年20%、10万円以上100万円未満は年18%、100万円以上は年15%)の範囲内で設定されます。借りている期間に応じて負担が決まる仕組みです。

ファクタリングの手数料は、売掛金額に対する率で示されます。目安としては、売掛先に知らせずに利用する2社間方式で8%〜18%程度、売掛先の承諾を得る3社間方式で2%〜9%程度とされることが多いものの、売掛先の信用力・債権額・支払期日までの日数・利用実績によって上下します。実際の料率は各社により異なります。

注意したいのは、両者を単純に数字だけで比べられない点です。ファクタリングの手数料は、支払期日までの短い期間に対して発生します。同じ「10%」でも、期間が1か月であれば年率換算では大きな数字になります。逆に融資は返済期間が長い分、総額としての利息は積み上がります。どちらが有利かは、必要な金額・使う期間・調達までに使える時間によって変わります。

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どちらが向いているか|ケース別の考え方

ファクタリングの検討が向きやすいケース

  • 入金待ちの売掛金があり、支払期日までのつなぎ資金が必要
  • 決算内容や税金の納付状況がネックで、融資の審査に不安がある
  • 負債を増やさずに手元資金を確保したい
  • 数日以内に資金が必要で、融資の審査期間を待てない

融資の検討が向きやすいケース

  • 設備投資など、まとまった金額を長期で使いたい
  • 調達までに一定の時間をかけられる
  • 売掛金がない、あるいは金額が小さい
  • 金融機関との取引実績を積み上げていきたい

実務では「公的融資を申し込みつつ、入金までのつなぎをファクタリングで埋める」といった併用も行われます。どちらか一方に絞る必要はありません。

会計処理と取引先への影響

融資を受けると、借入金として貸借対照表の負債に計上されます。決算書上の借入額が増えるため、次の融資審査に影響することがあります。

ファクタリングは債権の売却であるため、売掛金が減り現金が増える形になり、借入金としては計上されません。手数料は売上債権売却損などとして費用処理するのが一般的です。具体的な勘定科目や処理方法は状況によって変わるため、顧問税理士に確認してください。

また、売掛先への通知という観点では、2社間方式であれば原則として売掛先に知られずに利用できます。3社間方式は売掛先の承諾が前提となるため、手数料は下がりやすい一方、取引先への説明が必要になります。

利用前に確認しておきたい注意点

  • 実質的に貸付となる契約に注意…売掛先が支払わなかった場合に利用者が買い戻す義務(償還請求権)を負う契約は、実質的な貸付とみなされる可能性が指摘されています。契約書の償還請求権の有無を事前にご確認ください。
  • 給与を対象とする取引…個人の給与債権を買い取るとする「給与ファクタリング」については、貸金業に該当するとの見解が金融庁から示されています。事業者向けの売掛債権ファクタリングとは別のものとして扱ってください。
  • 手数料以外の費用…事務手数料、債権譲渡登記費用、印紙代などが別途かかる場合があります。見積書で総額を確認しましょう。
  • 契約書の交付…契約書を交付しない、手数料の内訳を説明しないといった事業者との取引は避けるのが無難です。

よくある質問

Q. ファクタリングは借金になりますか。
A. 債権の売却であるため、借入金としては計上されません。ただし手数料が発生する取引であることに変わりはなく、繰り返し利用すれば資金繰りへの負担は積み上がります。

Q. 融資が受けられないときの代わりになりますか。
A. 売掛金がある場合には選択肢のひとつになります。ただしファクタリングで調達できるのは、原則として保有している売掛金の範囲内です。売掛金を超える金額は調達できないため、根本的な資金不足の解決策になるとは限りません。

Q. どちらのほうが費用は安く済みますか。
A. 一概には比較できません。融資は年率、ファクタリングは売掛金額に対する手数料率で示されるため、同じ数字でも意味が異なります。必要な金額と使う期間を決めたうえで、実際に支払う総額で比べてください。

Q. 赤字や税金の滞納があっても利用できますか。
A. ファクタリングは売掛先の信用力を中心に審査されるため、申込企業の業況が理由で一律に断られるとは限りません。ただし判断は各社によって異なり、利用できるとお約束できるものではありません。

Q. 個人事業主でも使えますか。
A. 個人事業主・フリーランスを対象とするサービスもあります。対象範囲や必要書類は会社によって異なるため、申込前に各社の公式サイトで確認してください。

まとめ

ファクタリングは「売掛金を売って早く現金化する」取引、融資は「お金を借りて後から返す」取引です。審査で見られる相手が違い、費用の示され方も違い、決算書への表れ方も違います。どちらが優れているという話ではなく、必要な金額・使う期間・調達までに使える時間で選ぶものです。

売掛金があり、支払期日までのつなぎが必要という状況であればファクタリングが選択肢に入ります。まとまった金額を長期で使うのであれば融資が基本線になります。判断に迷う場合は、両方の見積・条件を並べて比較してみてください。

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本記事は制度や取引の一般的な仕組みを整理したものです。手数料率・金利・審査基準・入金までの日数などの条件は各社により異なり、変更されることがあります。ご利用前に各社の公式サイトおよび契約書面で最新の条件をご確認ください。会計・税務上の取り扱いについては税理士等の専門家にご相談ください。当サイトの方針については運営者情報および免責事項をご覧ください。

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この記事を書いた人

新潟を拠点に、中小企業・個人事業主向けのWebメディア運営とマーケティング支援を行っています。資金繰り・資金調達に悩む事業者へ、ファクタリング・融資・公的支援などの選択肢を、各社の公式条件や一次情報をもとに中立・事実ベースで解説します。景表法・貸金業法などのルールを踏まえ、読者が自分で判断できる情報提供を心がけています。

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